日本の未来を豊かに変える
その力が、住まいにはあると信じて
異業種からの転身で住宅業界に挑む
OA機器メーカーの開発エンジニアだった松下が、父親が営んでいた不動産業を立て直すため、住宅業界に飛び込んだのが25歳の時。不動産業を通じ、いつしか住宅そのものに興味を持った。そして、住宅会社向けの勉強会などに参加するうちに日本の住宅業界に「?」が多いことに気がついたという。
「欧米の住宅に比べて、日本の住宅は性能が低い。例えば、防犯・防火・断熱など。また、欧米の住宅はデザインも美しい。(松下はデザインも性能のひとつと考えている)それなのに価格は欧米の2倍以上する。“なぜ?”と思いました。初めから住宅業界にいる人に聞けば“それが普通ですよ”と言われる。確かに、今までのやり方なら、その金額でそのグレードの家であることは、普通でしょう。しかし、異業種にいた自分の目にはこの業界には無駄が多すぎると感じました。そこで、従来の住宅業界慣習の全てを見直し独自のやり方を創り出し、それによって、一般の人が買える価格で、デザインも他の性能も欧米以上に良質な住宅が出来たら、と考えました。
これを『最高の家をあなたに』と表し、理念として追究し、改革を徹底してきました」
信念を貫くことがマツシタホーム流
大手ハウスメーカーのボリュームゾーンである坪40万円〜60万円。
「これが一般的に【いい家の普通の価格】と考え、この価格で最高の家を販売することを目指しました。予算に上限がなければ当然豪邸が建ちますが、『最高の家をあなたに』とは、欧米以上に豊かな家が普通の価格で手に入ることを意味していますから」
その結果、生み出されたのが「選び抜いた本当に価値あるものだけをご使用いただく仕様選択システム」、「標準仕様を充実させてオプション仕様を極力減らす独自の考え方」といった独創的なノウハウの数々だ。毎年、新商品を開発し発表している同社は、そのタイミングで旧仕様品の総見直しを図る。釘1本、ドア1つでも、様々なメーカーに見積を依頼し、良い提案があれば積極的に取り入れる。
「決定した商品は年間契約を結び、それだけを使います。オプションでは、この年間契約ができませんし、打ち合わせの手間も非常に多くなる。標準仕様が多いことには、様々なメリットがあります。極端ですが、標準仕様が良すぎるからこそ割安であるともいえます」
さらに、住宅業界では常識の「施主の家に行って打ち合わせを何度も行う」、「契約が決まる前に無料で何度でもプランを作成する」など、実際には多大なコストがかかる慣習を一新。独自の申し込み制度や、打ち合わせシステムにより、無駄な経費を大幅にカットし、その分を住宅の性能・品質UPに注ぎ込む。
「本来、設計とはコストがかかるもの。結果として契約にいたらない方に何案も提案するコストを、契約者に価格を上乗せして肩代わりさせている。これはおかしい」
また通常、引き渡し後、1年経てば数年間隔になるアフター訪問も、3カ月ごとに訪問。アフターサービス担当のマツシタホームサービスが永続的に行う。こうして言葉にすれば簡単な、そしておそらく、誰もが納得するだろうマツシタホーム独自のスタイル。だが、これを実行できている企業は他にはない。
「このスタイルだからこそ『最高の家』を創り出すことが可能になる。お客様に喜ばれるという信念があるから出来るのです」
マツシタホームのさらなるビジョンとは
毎年、商品をパワーアップし続けているマツシタホームの今後目指すものは何なのだろうか。
「建てる費用。そこで暮らしていくのにかかる費用。さらには将来の家のメンテナンスにかかる費用。どれも、もっと工夫できるのではないか。日本人は住宅取得費用が欧米よりはるかに高いため生活水準を圧迫されています。この合理的な家づくりを社会に広め、日本人の生活をもっと豊かにしたいと考えています」
『最高の家をあなたに』
この理念のあくなき追求が、マツシタホームの家づくりそのものなのだ。